第218話、外伝 (その1):Ernst Leitz GmbH Wetzlar (エルンスト・ライツ・ヴェッツラー) Summicron 5cm f/2《第2世代 collapsible:1954年製》(L39)

当方の14年間の扱いの中で「Summicron 50mm f/2」は18本目にあたり、その中で第1世代が3本、第2世代が今回の扱いで10本目になり、先日初めて扱ったrigidモデルが1本なので、沈胴式は12本目です。また他にRタイプが5本扱っていますね。


但しそうは言っても「Rayqual製L39→LM変換リング」3種類と共に、念願のLMマウントレンズユニット付でRICOH製GXRなど一式を揃えられたのが2024年の為、それ以前は中華製マウントアダプタ経由の整備と言う始末で、当方にとり大きな反省材料です (皆さん本当にスミマセン)。何しろ資金がなくて、なかなか揃えられませんでした (と言っても言い訳に過ぎませんが)(涙)

なんだかんだ言って、当方は卑しき低俗な『転売屋/転売ヤー』出身の身の上なので、元々オーバーホール済みでのヤフオク出品が主体だったことからも、Leitz/Leica製オールドレンズに親近感すら感じていませんでした (同じ金額で他の製品を3本~5本調達できるから)(笑)

その意味で、まさに2024年以来ようやくオーバーホール/修理ご依頼を受け付けられる環境が整い、Leitz/Leica製オールドレンズが増え始めたのですが、どうしてそんな「整備者モドキ/整備者崩れ」の当方宛てに、希少なLeitz/Leica製品を次から次へとご依頼頂くのか、今だに理解できていません(汗)

巷にはLeitz/Leica製品を専門に扱うプロの整備会社様がいくらでもあると思うのですが・・。

↑そんなワケで、恥を忍んで再び当方専用の「Summicron 50mm f/2モデルバリエーション一覧」を更新しバージョンアップしました。

上の一覧表でモデルバリエーションを区分けしている基準は「光学設計の変遷」にあたります。

従って製造番号は基本的に世代を跨いでおり、必ずしも世代で区切られていませんし、筐体外装の仕様の変化などもバリエーションの区別に特に重要視していません。

その改訂の最大の理由は、実は今回扱った「第2世代 (collapsibleモデル) の光学設計に、信憑性の懸念が残っていた為」と言うのが実情です(汗)

正直、2022年までは光学設計にそれほど興味関心がなかった為、肝心な光学系各群のデジタルノギスによる実測を必ず実施していなかったのです (簡易ノギスだった)(汗)

さらに「第2世代 (collapsibleモデル)」となれば、確かに今回の扱いが10本目ですが、その中で2024年に扱った2本は「光学系内のシム環や絞りユニットに違いがあった」ことから、その光学設計に同一性を期待できずにいたのが真の理由です(汗)

2024年に扱った個体の整備で発見したのは、何と酷いことに「余計なシム環を挟んで光路長を変更させていた」デタラメな過去メンテナンスだったことが判明し、それらの影響をモロに被ってしまい、当方にとり光学設計の実測データとしての信憑性を失っています(涙)

今回再び「第2世代 (collapsibleモデル)」の扱いに到達し、ようやく光学設計に正確性を担保できると思いきや、残念ながら今回の個体は「後群格納筒から光学系後群を取り出せなかった」結果、まだまだ光学系後群についてのみ、一部デジタルノギスによる実測が確認できておらず過去の記録データに頼っている始末で、さらに次回の更新作業に期待を残している次第です(涙)

・・なかなか思うように進みませんね(涙)

従って、上記掲載モデルバリエーション一覧は、あくまでも一時的な当方専用の扱いであること、ご承知おき下さいませ (一般的な認知との相違点などの指摘やクレームは受け付けません)。

そもそも上の一覧で、正確にデジタルノギスを使い光学系の実測が終わっているのは「第1世代」の酸化トリウム含有モデルと「第2世代」の1st rigidモデルだけなので・・まだまだなのです(詫)

・・そこで今回は視る角度を違えて、再び別視点から光学設計についての深化を狙います!

以下、根拠となるMTF曲線グラフを使い、さらに収差など含めた描写性の特徴一覧などを活用しながら、第4世代の光学設計を探ることで空気を写すカラクリを解き明かし、そこから初めて今回扱う第2世代の写りを追求する方向へと、話を進めていきます。

↑上のMTF曲線グラフは、一つ前のモデルバリエーション一覧を参照し「各世代別光学設計を基準に設定」し、それを考慮した上でChatGPTに光学公式を使い計算させた「空間周波数帯域ベース」によるMTF曲線として出力生成しています。

その際必然的に各収差の補正レベルまで、実装光学系をモデルとして計算させていますから、上のようなMTF曲線グラフとしての出力になりました。

凡例のように色分けしているため一目瞭然ですが、オドロキの計算結果だったのは、この中で「━━ 第4世代赤色実線 (の曲線グラフ) が一番上に来てしまいましたッ!(驚) 何と「破線のLeica仕様書」ではないのです(汗)

この「Leica仕様書」とは具体的に「第5世代」に当たり、1994年に発売された現行モデルであるとも指摘できます(汗)・・「LEICA SUMMICRON-M 50 mm f/2 — Technical Data (English)

ちなみにその直ぐ下に位置する「黒色曲線」は茶化して「第3世代にもしも第1世代と同じように酸化トリウムを含有させたら、第4世代を超越できるか???」との仮説の基、ムリヤリChatGPTに計算させてしまった結果なので・・まるで当てになりません(笑)

本人ChatGPTは、実在しないのに計算するメリット性に疑念を抱いたようで、だいぶ嫌がっていましたが (ChatGPTの性格を当方と同じように、少しひねくれたタイプに設定してあるから)(笑)

しかし計算結果は、ご覧のように「酸化トリウムを含有させても、まるで第4世代には追いつけないどころか、Leica仕様書にも追いつけなかった」と言う結果に到達し、如何に「第4世代の優位性が証明されてしまったのか」みたいな結末を迎えてしまい、ちょっと焦ったりしています(笑)

もちろん正真正銘の「酸化トリウム」含有モデルは第1世代であることは、周知のとおりです。

と言うのも、実は過日「第2世代:1st rigidモデル」を扱った際に、同じように光学設計基準で初期バージョンのモデルバリエーション一覧を作成しましたが、その時同時にモデルバリエーション別の実写を、ネット上からピックアップしてきて当該ブログページに実写を紹介しています(汗)

それらモデルバリエーション別の (撮影者の告知情報にモデルバリエーションが明記されている実写のみを対象にピックアップ) 実写を確認して、自分的に「第4世代が一番好みに合っている」との印象を受けたので、今回それを数値化させて (計算して) 比較してみる気持ちになりました(汗)

逆に言うなら、そこには当方の実写に対する基準が既に確立している為、それを満たす実写でない限りピックアップした写真を見ても感動を伴わないワケです(笑)

もちろん当たり前の話でしかありませんが、その基準こそが問題で「空気感と立体感に臨場感、緊迫感、そして温度・湿度・音に振動までも伝わってくるようなリアル感の介在」と言うとてつもない頑固な表現性を確認できない限り「欲しいと思わない」と言い切れますッ(笑)

これは当方自身が疑似体験的に、その撮影されたシ~ンを観ている感覚に「錯覚」することを表していますから、単なるコトバのお遊び的な「空気感を写す」ではなくて、まさにその雰囲気を感じずにはいられない実写であることが・・大前提です!

・・「息を呑む写り」とでも表現すれば、お伝えできるでしょうか(汗)

最終的にピックアップして集めた千を超える実写を、さらに細かくチェックしていった時に明らかに「コイツだけ何かが違う!」と感じたのが「第4世代」だったワケです!(驚)

それは「第3世代」でも「第5世代」でもなく、もちろんAPO-SUMMICRONすら対象に入らなかったくらいで、はたしてそのような基準とは、感覚とはいったい何が影響しているのか???

この時、最大の疑念に到達した背景には、実はそのAPO-SUMMICRONの存在がありましたッ。

別次元、新世界の始まりを魅せてくれている (ハズの) APO-SUMMICRONなワケですが、その実写を見ていても「どう見ても、何回チェックしても、自分の眼では見えない世界の写真」にしか受け取れなかったのが、最大の疑念を招きました・・・・(汗)

つまり、何から何まで「視えすぎていた」のが違和感にしか感じられなかったのです・・いえ、そもそもの金額設定が破格を通り越して異次元レベルなのを皮肉っているワケではアリマセンッ(笑)まるでAIが視ると、その目に映るのはこういう画なのかと言うくらい視えすぎです(笑) ちょっとしたSF映画にはうってつけかも知れませんが、こんなに視えてしまっては盗撮で捕まりそうで怖いです (いえ、そう言う趣味はありませんが、最低限エスカレーターは使えません)(怖)

・・そういう疑念が湧いてしまったのが、今回の深化の方向性であり、視る角度なのですッ!

ちなみにMTF曲線グラフなので、今回参照した基礎データは各世代別の光学設計「第1世代 (6群7枚拡張ダブルガウス型) ~ 第5世代 (4群6枚ダブルガウス型)」を反映させる為に、それぞれの特許出願申請書内の仕様諸元値を基にし、各モデルバリエーションに於ける光学設計をシミュレーションして (一部仮説を使っている)、或いはネット上で参考になった実測値も踏まえた上、それらを統合して各世代の「コントラスト再現能力を空間周波数ごとに表した指標」であり、各世代別にどの程度細かく、ディテールを正確に、且つコントラストを維持しつつも表現できるのかについて調べています。この時、前述APO-SUMMICRONは外しています(笑)・・当方にとり、APO-SUMMICRONはもはやオールドレンズの範疇に含まれず、今ドキなデジタルなレンズでしかありません(汗)

その意味で敢えてここで指摘するなら、1970年代後半以降技術革新が進んだ結果登場してきた「aspherical (非球面レンズ) タイプ」を光学系内に含むモデルを、そもそもオールドレンズの範疇に取り入れるべきかどうかと言う課題にも・・直面し始めています(汗)

またこの「空間周波数」とは単位:lp/mmであり「1mmあたりの黒線と白線の対の数」を表す数値を使う為、数値が高いほど細かい表現が写し出されていることを示しいます。

この数値を上のMTF曲線グラフでは横軸 (0 → 50) に連続的にとっていますが、実際は以下のように分類できます。

・低空間周波数帯:0 ~ 10 (lp/mm)
・中空間周波数帯:10 ~ 30 (lp/mm)
・高空間周波数帯:40 ~ 50 (lp/mm)

また縦軸はコントラストを「1」とした範囲を示し「0 ~ 1」つまり「0% ~ 100%」になりますから、上のMTF曲線グラフの一番上に横方向に破線が1本示されている位置が「1」であり、完全にコントラストを維持できている写りであることを明示する理論値の場所です。

従って空間周波数帯の数値が高くなるにつれて、非常に細かい微細なディテールまで正確に写し込めている (解像している/表現できている) ことを表す為、次第に下降していく曲線グラフになります。

つまり一言で言ってしまえば「どれだけ正確にコントラストを再現させて (保って) 解像できるのかを確認する」のがMTF曲線グラフの狙いですッ。

・・つまり決して解像感だけを表しておらず、この曲線グラフにはボケ味まで含まれています。

するとでは巷でよく語られている「Leica製オールドレンズは空気まで写す」と言う言い草は、いったいどのようにこのような曲線グラフ、ひいては数値として理解すれば良いのでしょうか???

・・それこそが、今回探索の深化の核心部分ですッ!

↑上の一覧は各世代別とし (同様に光学設計が評価基準)、解像感や階調表現 (ト〜ン/グラデーションの表現性) 或いは諸収差別の補正状況に、合わせてボケ量が大きく影響する空間波長帯、そして最後はフレア制御の状況を光学設計の方面から切り込んで語っています。

これらの各項目欄での表現/コトバは「ChatGPTを十数回公式計算」させつつも、そこから導かれた数値を参照し、最も適切な表現を表すコトバを、一般的な実写の評価に際して使う (特にMTF曲線グラフの評価で使う) 表現を参照して当てがっています。

例えば各項目別の評価の際に常に参照していたのは「Leicaは空気も写す」と言う表現性であり、巷でそのように既に世界中から評価を受けている点を『是』とChatGPTに認識させています。

コレ、意外と重要な話で、何故ならば、前出のMTF曲線グラフが「計算数値だけを基にしている」曲線グラフだからですッ。はたして人間の感覚や感情に訴えられるのは「数値結果だけなのか」との、当方自身の疑念が根底に在る為、それを反映させる目的でそのように仕向けているワケです。

この点を最も重要視した為、ChatGPTにチョイスさせる表現「コトバ」にも気を遣い、MTF曲線グラフの評価時に使われる頻度が高いコトバはもちろんのこと、そもそもの深化の狙いであった「Leicaは空気も写す」点を表すのに、最も理解が進む表現として「コトバ」を選択しました。

・・その意味では最も評価に公正、公平を担保できているのではないかと受け取っています。

また第1世代の酸化トリウム含有モデルを世代別の参照値に据えている結果、第1世代の欄だけが白色で、次第に 色付 色付へと変わっています。

これは 色付が最も優れた「写真の表現性」を示した要素として着色している結果、最終的には「第4世代」(一つ前のMTF曲線グラフでは、赤色の実線曲線グラフ) こそが最優秀モデルの如く、最上位に示されてしまいました(汗)

・・この点を一つずつここからさらに分かり易く探っていきますッ!(祈)

🅰 結論から言ってしまえば、Leicaが空気を写すのは球面収差を残しているから
これが最終的な今回のChatGPTによる十数回に渡って計算させていった結果ですッ!(驚) これは光学知識皆無な当方にとり、まるで目からウロコでした(汗)

つまり「空気感を写し込める」要素の中には、球面収差補正が完了してしまっていると、空気感の表現性から離れていくことを知りました(汗)

この例の最も分かり易い切実な体験は「まさに今ドキのデジタルなレンズで撮影した時の空気感の捉え方」にそのまま現れています(笑)・・つまり今ドキのデジタルなレンズには「空気を撮るのが、どちらかと言うと苦手な性分」がチラホラしているのですッ(笑)

当方が語っている「空気感」はまさに「空気の層の厚み」であって、それは決して「解像感」だけで決まらないことが、今回の探索で初めて核心に至りましたッ!(笑)

・・逆に収差面から語ってしまったほうが分かり易いですッ。

球面収差を「 (プラス) 方向に残すと前ボケ気味になる」或いは「 (マイナス) 方向に残すと後ボケ気味」と言う次第に、そもそも球面収差を完全ゼロに仕向けていないのですッ!(驚)

・・これがLeicaの技です (ワザぁ~、アリッ!)(笑)

一方被写界深度は「ピントが合っていると許容できる範囲」である為、それを決めるのは設定絞り値のf値や焦点距離に被写体の実距離などが影響しますが、それとは違い「前ボケ/後ボケ」を決めているのは「ピント以外の領域の描写特性 (軟らかさや滑らかさ、カタチや光の溶け方など)」なので、それらは「球面収差非点収差コマ収差像面湾曲或いは絞り形状などに影響する光学設計そのモノ」なのです(汗)

結果、球面収差を完全補正せずに正方向に仕向けて僅かに残すと「前ボケ気味にふんわりと滲みが軽く現れる」ので「空気の層/厚み」と言う当方の言い草に変わります(汗)

これを簡単に説明してしまうと「ある一意の位置でピント合焦する (光軸を通る光線) のに対し、周辺光が極々僅かにその位置ではまだ集光しておらず、結像面側方向に延伸している時」を指しています。

つまりカメラ側方向に向かって光線が伸びてしまっている状況を指して「前ボケ」と説明できるのです (コレ、当方は今頃勉強しているんで、マジッで恥ずかしいッす!)(恥)

これを「 (プラス) 方向」と呼ぶので、負のマイナス方向は逆になり「前玉側方向に向かって、ピント位置よりも先に光軸に交差してしまっている状況」と理解できますから、それが「後ボケ」ですね(笑)

・・結果、その犯人は「球面収差補正のコントロール」なのですッ!(笑)

従って「空気層の厚み」は・・なッ何とまさに球面収差のズレを「目撃」してしまっていることになるワケで、これを理解した時は目からウロコと言うよりも天変地異みたいな話だったりです(汗)

🅱 さらにコマ収差と非点収差も周辺部は残したほうが良い
これもビックリッ!(恥)・・マジッでな~んにも知らないんですッ!(恥) コマ収差は彗星の尾のように影を引く収差ですが、その中心 (要は光軸のこと) は完全補正するのが必須条件ですッ。

然しその一方で引いている尾のほうは非常に薄く影の感じを残す傾向に仕向けている結果、それが滲みやぼけの印象へと非常に細かく繋がっていくと・・勉強しました(汗)

また非点収差は結像時に「点状」になるのがベストですが、補正が適切でない場合「点状ではなく線状になる」結果、やはり薄~く微かに線を残すような「雰囲気」を用意するのが、どうも光学設計上は良い話のようですが、まだまだ確実に勉強できていません(汗)

要は光軸と交わる位置の周辺部で、コマ収差と非点収差を微かに操作することにより、奥行き感に僅かに貢献できているようであり、決して光学ガラスレンズの外縁部からの上縁光線や下縁光線の話をしているのではありませんね。

🅲 像面湾曲も完全補正せずに、極僅かに後側方向に (内向きに) 湾曲を残す
これは何となく気づいていました(笑)・・何となくですッ!(笑) 像面湾曲と言う収差は、結像時に平坦に結像できればベストですが、後ろ向きとは「カメラ側から向かって被写体方向に凸状に歪んでいる状況」を指す為、逆の被写体側から捉えるなら「自分の方向に凹んでいる湾曲面」になりますね。この凹凸の向きを指して「内側」とか「外側」とか言っています。

従って結像面から捉えた時、前玉側方向に向かって突出したような (出っ張ったような) 湾曲が非常に僅かに残ると、結果的にピント面からの奥行領域を醸し出せることになり「空気感」に繋がっていくのです(汗)

いやはやオモシロイですッ! 楽しくて仕方ありませんッ!(笑) するとですョ! この像面湾曲も完全補正せずに極々僅かに残しつつも内側に (被写体側に) 突出させた時、そこに一つ前のコマ収差の薄く尾を引く影が「微かな滲みの雰囲気」と言う状況に非点収差とも協力し合って含みを保たせた時、そこにいよいよ「えッ??? もしかして、空気なの???」みたいな「得体の知れない何かの厚み感」を眼が捉えてしまうのですョッ!(笑)

・・YES! そうなんですッ! 今気づきましたッ! つまり眼が捉えてしまっているのですッ!(驚)

このようにそれぞれが連携して、前述のコマ収差と非点収差の微かに残る残存収差に合わせ、像面湾曲の内側方向への微妙な歪が影響して、特にピント面の外縁部から内側方向に向けた「微かな影/非常に微かな滲み/僅かな歪み」と言った、それぞれが共に僅かな収差を微妙に残していくことで「視えていないハズの空気層を体現させていく」と言う模式図が、ようやく頭の中に浮かんできましたッ!(笑)

・・つまり本当にそこに「在る」空気層を写し込んでいる話では、ななかったのですッ!(笑)

何と「存在しない (加減) を自ら創出させていた」と言う経緯になり、正直今オドロキの境地の中に居ます!(驚)

こういう因数分解的な (当方のような低能人間にも分かり易く) 明示させてくれるの・・とッても助かりますッ!(祈)

実は、今回この因数分解、摸式図が頭の中に描かれてしまった結果、次なる命題が浮かび上がってしまい、その課題については次回の「Summicronシリーズ」探求の際に、深く取り組んでみようと思っています。

・・しッかし、とん・・でもない会社ですョ、Leitz/Leicaってッ!(驚)

🅳 さらに色収差も一部を極僅かに残しちゃう
これも全く予想していませんでした(汗)・・色収差は諸悪の根源としか受け取っていなかった自分の頭が悔しかったですッ!(恥)

Leicaがヤッているのは、もちろん軸上色収差はほぼゼロか、モデルバリエーションによっては皆無な状態です。一方の倍率色収差のほうがポイントで、光学ガラスレンズは光の波長によって屈折率が異なる為、波長別に偏角が起きて色別に像の大きさが変化してしまう結果「フリンジ」として赤色 (紫色) や青色に薄く纏わりつく色ズレを伴います。これを完全補正してしまうと「立体感を喪失する」結果、実は倍率色収差のほうは敢えてフレア制御時に残置されていたりします(汗)

もちろんフリンジとまで発達してしまうと結像時に影響を来すので、当然ながら「隠れフリンジ」の如く、踏み絵という「空気層の厚み」が現れない限り、自らは大人しく振る舞っていて、そこに居ないフリをしています(笑)

つまり前述の球面収差やコマ収差に非点収差と像面湾曲達の効果が極僅かでもチラ見してきた時に、俄然前に出たがってしまう根性の持ち主なので、その時に初めて「フリンジ」としてその「得体の知れない何か」に陰ながら協力してしまっているのです・・倍率色収差、ちょと悪どいヤツ過ぎッ。

🅴 最後は幾何歪曲収差と周辺減光・・
ここまでの勉強をしている最中に、実はこの課題について先に気づけましたッ!(祝)・・と自画自賛しても、そもそも「知らないのに整備しているのがおかしいだろッ!」と聞こえてきますッ(泣)

最終的な幾何歪曲収差の率は1%以内に制御してしまうのが必須条件ですが、完全にゼロを狙うのではなく「極々僅かに糸巻き状を残す」と気づきました(笑)・・前のほうで説明があった (学んだ) コマ収差と像面湾曲の課題と似たような話で、要は「雰囲気づくり」である点に、ようやく慣れてきましたッ!(祝)

さらに周辺減光が実はオドロキで(汗)、元来やはり当方の頭ン中では「悪者」だったのですが、なッ何と「中心部はむしろ強く、逆に周辺領域は柔らかく落ちること」が最終的なベストコントロールに繋がると、Leicaの仕様書から学びましたッ!(驚)・・これそのマンマに書いてあったのです。

周辺減光まで活用していたとは・・光学設計者ッて、メッチャ恐るべしッ!(怖)

これはいくら「周辺減光」と言っても、開放時に四隅が (ケラレて) 暗くなる一般的な受け取りだけを指して述べている話ではなく、全く違っており、光学設計者の立場から捉えている話ですから、巷の表現と混同しては意味が伝わらなくなりますね(汗)

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結果、要は諸収差を完全補正しても、結局は今ドキなデジタルなレンズの写りを狙っているだけにしか到達しないことが、ようやく (今頃) 気づけました・・(恥)

・・然し、これを天文学的な計算で体現させている光学設計者ッて、凄くないですか???(怖)

球面収差により結像位置を微細に計算し、非常に少ない前ボケを与えつつもコマ収差と非点収差では薄~く、本当に薄く影を残しつつも、影として意識されずに「雰囲気」だけに留めてしまう光学計算、そして極めつけは周辺減光を活用したフレア制御によって明暗差を滲みに与えつつ、実は明確に倍率色収差と像面湾曲をコントロールしてしまった結果産み出された「空気層が体現できた」光学システムであることを・・今回初めて学ぶことができましたッ!(祈)

そしてこのような諸収差別のコントロールの結果に、解像感や階調表現という要素のバランスの中で、空気だけではない絶妙な滲み表現・・ボケ味・・が伴うからこその、リアルな表現性なのが「第4世代」の特徴だと知りましたッ。

・・分かったような口をきいていますが、まだまだ、まだまだなんですッ(恥) スミマセンッ!

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先に挙げた世代別に諸収差など項目別に表現した一覧の中で、特に「階調表現 (ト〜ン)」と「フレア制御」の2つに、当方の注目が集中しましたッ。

何故なら、階調表現には人肌感の表現性が大きく影響を受けるからです。どんなに建物の壁面のト〜ンの違いを写し込めていても、同じそのモデルでポートレート撮影した時に「人肌感がまるで表現できていない」オールドレンズを数多く今までに見てきたからです(汗)

或いはフレア制御は、皆さんが指摘する「斜め入射光」だけに限定した話ではなく、やはり光学設計者が取り組む、光学系外縁部からの「斜め光線」の話であり、必然的に諸収差のコントロールに大きく影響を来します。

すると階調表現では「第4世代」に於いて「形状・明暗保持」と表されました。このコトバの表現はChatGPTが自ら探索して拾ってきた最も適切であると判定した表現です。

実はここに形状だけではなく「明暗」が含まれていたことに注目しました・・何故なら、例えば当方がネット上の実写からピックアップする際の判定基準に据えている中に「建物の外壁のグラデーション表現」があり、それがノッペリと写ってしまう実写にリアル感を感じ得ないからですッ。

するとこの項目の評価をさらに深く調べた処、以下のように因数分解できましたッ!

🅵 グラデーションと微細な明暗保持との関係性
これも全く予想に反した結果しか得られず焦りましたが(笑)、MTFの低周波数帯 (10~30lp/mm) は面積が広い箇所を滑らかに表現する要素としてチェックできる為、広範囲の面積のト〜ンが崩れずに連続して写し出される結果、例えば外壁で言うならその素材のシットリ感 (例:モルタル壁) や重厚感 (例:レンガや石壁部分) に繋がっています。

この点、当方はまるで面としての平滑性だけにこだわりを示していたのですが・・それが思い込み/間違いだったことを理解しました (要は当方の光学知識ッて、そういう低俗レベルなのです)(恥)

ところがその一方で中周波数帯は全く逆で、微細な凹凸や構造的ディテール (レンガや石壁、コンクリートの微細な凹凸感など) の把握に繋がる結果、この周波数帯が維持されると外壁の素材感や質感がリアルな表現性に到達します!(驚)

つまりこれら2つは、当方の頭ン中ではまるで正反対の位置づけで認知していたのが・・全く以て間違っていたことを知りました!(恥)

・・さらに次の高周波数帯の結果が被さりますッ。

高周波数帯は、例えば外壁のペンキ塗りの微細なハケの塗りムラや微細な光加減の滲み (最終的にはボケ具合を指す) を残す傾向が光学設計に仕込まれており、その結果「シャープすぎる写りをむしろ排除させている」表現性だったことも学びました(汗)

そしてこれら各周波数帯に大きく影響していたのが明暗の保持であり、それはまさに光加減のコントロールそのモノを指し、明るい非常に微細な光と、微かに陰る方向性に傾き始めているピント面の、やはり微細な粒子に対する「明暗の保持」を指しており・・決して画の一部的な明暗を指していない点に・・配慮が必要だと知りました!(驚)

そういう微細な粒子レベルでの光加減、コントロールにこそ光学設計の妙が現れているワケです。

ウ〜ン・・光学設計者ッて、そういう微妙な要素を、天文学的な数値の中からどうやって認知しているのか、やっぱり人間ではありませんョね???(笑)

🅶 フレア制御の重層的な妙・・
まさにこの問題こそが当方自身の光学知識の妨げになっていて、未だに厄介極まりない話です。

フレアは一般的に皆さんが指摘する場合には「斜め入射光」を指しますが、光学設計者が捉えているフレアは「コントラストの低下輪郭のボヤケ明暗解消の滲み/潰れ」を指し、それは「光学設計蒸着コーティング層内部バッフル抑制」に分類できます。

実はこれは至極当たり前な話なのですが、光学設計はもとより蒸着コーティング層も大きく影響するのは、反射と透過との鬩ぎ合いだからです。ところがそこに「バッフル制御 (抑制)」と言う用語が初めて介在し「???」だったりです (何しろそう言うレベルなので)(笑)

ひと言に語ってしまえば「バッフル遮光環 (部分)」であり、多くの場合「鏡筒内部に用意されている遮光部分/領域」を指し、それは製産時点で「微細な凹凸を伴うマットな黒色梨地メッキ加工」が施されていることが常ですッ(汗)

もちろん光学ガラスレンズを締め付け固定している「締付環」の一部にそういう段々状に微細な凹凸を伴うマットな黒色梨地メッキ加工が施されている場合も非常に多いですが、実は締付環の場合は「むしろ光学系内の内面反射による迷光制御の目的」の役目が強いことも、今回の探索で初めて知りましたッ!(驚)

・・メッチャ意外だったりですッ!(恥)

つまりそこから視えてきたのは、締付環に用意さている段々状の遮光部分が、遮光メインとして用意されたのか、内面反射 (迷光) の予防として用意されたのかは「光学設計者しか分からない」ことを今回初めて理解している始末です・・(汗)

逆に言うなら「鏡筒の研削時に用意された (段々状の) 遮光部分」こそがバッフル目的であることを学びましたッ。

するとここでようやく確信に至りましたが「バッフル (鏡筒内の段々状遮光部分) や締付環の同じ状態部分は、そもそも製産時点からメッキ加工されている」ことを明示しているのです!(驚)

結果、そこに「反射防止黒色塗料」を着色する時点で、製産時点を逸脱させていることを100%確信しましたね(笑)

要はどんなに鈍く黒光りするメッキ加工で被せられていようとも、それこそがまさに光学設計者と製品設計者とで結論づけられたルールですから、そこに第三者が「反射防止黒色塗料」を着色した段階で、もはや光学設計者が期待していた「フレア制御」からは乖離していく方向性へと進んでしまったことを意味していますッ!

・・コレ、分かりますか??? 理解してますか???(汗)

つまりマットで艶消しで黒々に「反射防止黒色塗料」で着色されているのがベストなのではないのです! 鈍い黒光りだろうがメタリックだろうが何だろうが、光学設計者と製品設計者の二人が話し合って決めた製産ライン上で被せられたメッキ加工だけが「正しい」のですッ!

何故なら、光学設計者が自身が開発した光学設計の透過光の中で、それらに反射して迎合してくる光線を欲していたが為に「その仕掛けとして用意していた遮光環のメッキ加工」を、過去メンテナンス時の整備者がいみじくも、100%台無しに仕向けてくれていたと言う経緯に・・今回初めて『根拠』として繋がり、当方確信に到達できましたッ!

製産時点に被せられていたメッキ加工は・・絶対的なのですッ!!!(祈) 必要だからそのメッキ加工塗色として製品に被せられたのですッ!

要は、当方自身もまるで思い込みが酷かったと今回反省に到達しましたが(汗)、根本的に光学設計者は「光学系内の光学システム全体の中で迷光を排除するのではなく、コントロールしていた」ことを確信しましたッ!

そうなのですッ! 必要な迷光も存在していたのです。よ~く考えてみればちゃんと分かるのに、それをしていないから思い込みに至っていました (自分でいつも執拗に指摘していたのに恥ずかしいですッ)(恥)

迷光」は光学系内での反射を指しますが、そうは言ってもそもそもの入射光が無ければスタートしません。入射光が内面反射して迷光に至るにしても、その中で再び透過光の光線に整合させる目的もあり、その効果の補助として「バッフル効果」を仕向けけているからこそ、鈍い黒光りのメッキを被せていたり、その一方で後玉直前ではシッカリ微細な凹凸を伴うマットな梨地メッキ加工を施していたりと、部位別にメッキ加工が異なる点にも納得感に結びついたのですッ!(驚)

それを勝手に第三者が「反射防止黒色塗料」で着色してしまったら、光学設計者が狙っていたフレアの反射が、光学系内の内面反射で発生せず、波長制御の中で「未完の領域を残置させてしまう」ことに、今まで当方自身もまるで気づけていなかったのです!(恥)

つまり「内面反射諸悪の根源」なのですッ! そもそもこの時点で当方は自分自身で全く以て思い込みしており、思い違いのままに今まで受け取っていました・・(恥) まさか光学設計者が欲していた「仕掛け」だったとは、全く気づけませんでしたね(汗) 穿った捉え方をするにも程があると言う話ですッ!(恥)

・・これを恥ずかしいと言わずして何としましょうか!!!

遮光環バッフル効果」が『効果』と語られる由縁なのですッ!(拝)

・・ようやく当方の認識に信憑性が得られた思いです!(涙)

すると光学系内に介在するのは「鏡筒や格納筒の内壁からの内面反射」の他に「バッフル効果」も働き、それらの要素の中から光学設計者は自らが欲する光線を、入射光や透過光や反射光の別まで含め、その光学設計の波長制御の中で見つけ出し、活かし、一方で殺していくと言う選択肢として眼前に広げていたことを・・今回初めて知りましたッ!

この時、標題に立ち戻りますが「重層的制御」の説明に尽きるのですッ。

低周波数帯:広範囲ハレーション抑制
画面全体に渡る明るい光の滲み (ハレーション) 抑制を指します。これは画面全体の広範囲に及ぶ明暗差を保持させる制御であり、白飛びや影部分の黒潰れや濁り (判別が不明瞭な潰れ) を防ぐことを表します。

これは例えば前の方の例で言う処の建物の外壁で、壁全体のグラデーション表現が喪失し白っぽく映ることを表します。

中周波数帯:階調保持
局所的な大まかな明暗差 (中庸的な凹凸やテクスチャ) の階調を保持させることを表し、ここで素材感や材質感が担保される話になる結果、前述の例ならば「レンガの質感や石壁の凹凸感の表現性」に影響を来しています。

高周波数帯:微細散乱抑制
微小な凹凸や塗装などの粒子による散乱光を抑えることを表し、微細なテクスチャのボケや滲みを最小化、或いはシャープ感を犠牲にせずに自然な粒状感を表現するなどを指し、前述の例であればまさにペンキの刷毛塗りの塗りムラがちゃんと写し込めているのかを示す要素が、これにあたります。

するとこれら低~高周波数帯での「連続的なバランス性の制御によって初めて表現される質感表現能力の高さ」であることが、初めて具体的なコトバとして今回勉強できましたッ!(祈)

結果、解像度だけでは決して質感表現能力を高められる要素にならないことに理解が進んだ次第です・・今頃ッ!(恥)

これらから一歩前進できたのは「鏡筒や光学ガラスレンズ格納筒の内壁からの反射迷光」が与えている脅威と言うのは、実はコントラスト低下など、一意的な因果関係ではなく複雑に絡み合っていることを理解できました。そしてさらにオドロキだったのは、それを抑制させている目的と役目なのが「バッフルだったこと」ですッ!(驚)

つまりここでもつい最近当方が学んだ「迷光は結像面に到達しない」と言う道理に整合性が確認でき、まさにそもそもこの疑念を教えてくれた当時Leitz在籍の「Max Berek (マックス・べレク)」氏の特許出願申請書内記述に・・改めて感謝と尊敬の意を評したいと思います!(祈)

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ここまでの解説から、やはり当方的には「光学系内のフレア制御」がとても重要であって、それは皆さんが気にされる「斜め入射光」ではなく (もちんその影響も含むものの) 本質的にやはり光学ガラスレンズ外縁部からの上縁光線と下縁光線の光軸近郊での光線制御に架かっているのだと今回さらに理解が進みましたッ!・・失礼しましたッ(汗)

その上で「Leicaは空気も写す」カラクリを初めて知り(笑)、何とも高価なだけあってとても人間業とは思えないくらいに絶妙なコントロールに挑んでいた結果なのだと、特に「第4世代」の素晴らしさに、改めて感銘を受けた次第です・・(拝)

その意味で今回の探索で却って新鮮なオドロキに感じ入ったのは「解像度の追求や収差補正だけが総てではない」と言う、純粋な機械仕掛けの世界では決して捉えきれない「人の眼と脳が瞬時に反応して、感覚的に意識的に捉える光に対する納得感」に、言い知れぬ怖さすら覚えた次第ですッ。

何故なら、可視光領域だとしても決して人の眼で認知できていないハズの「空気」と言う存在を、自身の納得感で受け取ってしまう「人の感受性の受容性」に呆れたと言うか(笑)、感心を超えて物理的に説明がつかない接点・・光学ガラスレンズを透過してきた光線と人との感覚の接点・・に「視えていないクセに見えているつもりになって (錯覚して) 受け入れてしまっている感覚」とは、はたして信ずるべきモノなのか、なかなかに難しい課題を改めて突きつけられてしまったような気持ちに、今陥っているところです(汗)

それは、そもそも当時のLeitz/Leicaが真っ当に真正面から取り組んで体現させてしまったワケですから、その「視えていないクセに見させている空気層とは、はたして何処から生まれた思想だったのか」元来「空気」が見えていない人間たる当方にとっては、次の課題が明確になってしまいました(汗)

今回は、単なるMTF曲線グラフだけに頼らず、もちろん計算値にも頼らず、あくまで人の眼で見た時を基準にして「人のコトバで表現したらどうなるのか???」との角度で、挑戦してみました。

・・皆さんはどのようにお感じになられたでしょうか。お粗末な内容でスミマセンッ!(謝)

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と言うことで、本来であればここまでの解説で、長々と語ってきた冒頭からの流れが終わるつもりだったのですが、そもそも『カメラ音痴』たる当方は、まるで何も知らないままにこのようにオールドレンズのオーバーホール/修理などと言う世界に足を踏み入れてしまったワケで、前述のような純粋な命題「どうして空気を写そうと考えたのか、その思想の発祥を探りたい」との思いに駆り立てられたところ、何と灯台下暗し(笑)、そもそもの創始者「Oskar Barnack (オスカー・バルナック)」氏が提唱した思想だったことを、改めて調べたところ今、知りました・・!(驚)

・・何だ、今頃知ったのか???(恥)

と囁かれている声が耳元まで聞こえてきましたが(恥)、はい、そうなのですッ。まさに今頃知ったワケで、恥ずかしいったらありゃしませんッ!(汗)

・・知らないと言うことは、何モノにも勝りますねッ!(笑)

然し当方は今、全く逆の方向性から感激している次第で(笑)、全く以て手前勝手な妄想世界の中に今浸り切っているところですが、この「どうして空気まで写す気になったのか」との自分の問に、実は前述したとおり「物理的に (感覚や感情との) 接点が無い」状況に矛盾しか感じていなかった時点で「それに気づいたことが、そもそも自分の中では凄い発見だ」と感動しているのです。

・・アホ (みたい) な話で申し訳ございませんッ!

まさに第一次世界大戦前夜と言う怒号の時代に「光に執着した人間」と言う物語のスタート地点に佇んでいたバルナック氏の、その感受性の素晴らしさに今オドロキを感じています・・(汗)

・・何故なら、同じ方向に顔が向いていたからですッ!(驚)

空気を写す」ことの重要性に気づけているかどうかが問題なのであって、遍く円の中心に「空気の表現性」が位置し、そこから円周に向かって二次的に諸収差や解像感や質感表現能力など含めた「人の五感に訴える光線の捉え方」が取り巻きとして存在するだけの話であることが・・自分なりに既に理解できていた部分に・・同じ方向を見ていたんだ・・と感動しているのですッ!(笑)

本来、この思考はまるで逆方向なのですが、当方的には中心は「空気の表現性」なのです(笑)

それをそもそも知らないままに、Leitz/Leica製オールドレンズを触っていたのですから、話にならないとお叱りを受ければ、まさに返すコトバが無いのは至極当然な話なのです (スミマセン)(恥)

ここがポイントで「光の表現性」ではないことが非常に重要なのです。おそらく「光の表現性」だけを追求していたら「空気の表現性」とのこだわりには向いていなかったかも知れませんッ。

光の表現性」と「空気の表現性」は同軸に非ず「空気の表現性」のほうが僅かに外れています。正しいのは間違いなく「光の表現性」なのでしょうが、当方的には「むしろ人の眼と脳と感情で、受け取られる要素のほうが大切と考える」ことから「空気の表現性」のほうに偏重していたワケで、そう言う意味で「同じ方向を向いていた」と言う表現に、今至っています(笑)

これに気づけていたのかどうかが、当方的には自画自賛になっているワケですね(笑)

その意味で気に入ってしまった「第4世代」との意識に・・決して矛盾していなかった・・点で、改めて感じ入っていると言うお話でした(汗)

するとここで初めて・・マジッで今頃なのですが・・今回扱っている「第2世代」のメリット性にようやく気づきを得られたのですッ!(汗)

逆に言うなら、ここまで「第4世代」を追求し探ったからこそ「空気を写す」カラクリを理解でき、その観点から改めて「第2世代」を知る機会が得られたという経緯になるからなのですッ。

ひと言で表すなら「第4世代に面と向かって (対極に) 仁王立ちしている存在」が第2世代なのです!(汗)

或る意味、結論的には浮いてしまった「第1世代と第3世代に第5世代」と、まるで「奇数だから何だと言うんだッ!」・・みたいな話になってしまい、ちょっと焦っています(汗)

すると今度は第2世代のカラクリなのですが、これは既に「Summicronシリーズ」に於ける光学設計の妙を知ってしまったので、把握することが楽になりますね。

実はこれこそが数値だけに頼ったMTF曲線グラフを確認しただけでは、決して見えないストーリーになるワケで、確かに光学系内の諸収差や光線の状況を把握するには適しているのでしょうが、そこに「人の感受性」まで加味すると、決して良し悪しの問題だけに済まされない事実が、より明瞭に視えてくることを・・今回知りました!

🅷 第2世代のメリット、それは偏りのある「正しさ」と言う捉え方
実はここに第2世代の特徴ではない「性格」が示されており、第2世代は基本的に性能が高い諸元として完成されているが「収差補正をある程度と言う中庸位置に留めてしまった光学設計」を恣意的に執られていたことが、今回の探索で掴めました・・(汗)

これはその本質として「(当時の) フィルムへの記録」と言う側面が大きく影響しています。

それは中周波数帯域に緩みを与えて、結像する像面に極僅かな丸み (曖昧さ) をもたせつつも、合わせて同時にボケの粒子の粒立ちの粗さを混在させて「トロける方向性とは逆方向に仕向けている」という均質には写らないボケ表現を混入されていることが計算結果の数値から掴めました。

・・これは明らかに光学設計に於ける恣意的な操作の一つですッ。

何故なら、低周波数帯による「ボケの核/芯」から中周波数帯の「ボケの輪郭部分の揺らぎ」に高周波数帯の操作で明確に写る「ボケ背景に残る繊細感」と言う、それぞれの周波数帯によるコントロールによって「粒立ちが混在する」ボケ味に仕向けているとしか考えられません。

結果、人の眼で捉えた時の感性面で語るなら、それは「微かなザワツキ感が残るボケ味」に映り、実距離ではない「空気の厚みを演出して観せている」或いは「空気層の中での物体の揺らぎと言う、やはり演出」など・・凡そ脚本が非常に長けているとでも言いましょうか、そういう側面を持っているように考えられるのですッ。

つまり簡単に語ってしまえば、当時のフィルムの粒子処理と光線の捉え方との限界を既に知っていたからこそ、フィルム側に「誇張的に写るよう仕向けてボケ感を強調せた」表現性として光学設計に反映させたのが、第2世代と言う話になります・・だから「偏りが正しい」との表現になってしまいます(笑)

ここがポイントで、或る意味第2世代の本質的な写りをもしも堪能したければ「当時のフィルム性能に近いタイプのフィルム撮影」に執着することで、当時のオスカー・バルナック氏が狙っていた「空気層の捉え方」に到達できる、せめて近づける期待が増すことを・・今述べています!(驚)

或る意味、第三者が一意の人間の感性に触れたいと強く思った時、こういうチャンスを得られる具体的手法が分かると言うのは、オドロキでしかありませんッ。

・・これはまた別の角度から捉える、オールドレンズの楽しみ方の一面を知る機会になったと言っても過言ではないと思います(汗)

逆に言うなら、今ドキのデジタル一眼カメラ/ミラーレス一眼カメラを使って撮影した時、それらの要素はさらに誇張的表現として深く偏重に傾くので、それを表す表現として「偏りのある正しさ」と言う言い方になっています。写りの基準がフィルムカメラにあり、デジタルではない点をシッカリと汲みする必要がありますね(汗)

では基本的に第2世代をフィルムカメラで使うのか、今ドキカメラで使うのかを別にして、もっと端的に第2世代を使う撮影者として想定するなら・・・・、

解像度よりも「空気の立ち上がり (境界)」を写し込みたい人
ボケ味をボカすのではなく「溶かしたい」人
フィルムカメラでの撮影で「レンズが強すぎない」ほうが好きな人
そのレンズの「癖」を楽しみたい人
今ドキのデシタルなレンズとの「決定的な対極」を狙いたい人

・・こんな撮影者の姿が妄想できてきました(笑)

これは或る意味「空気層をよりハッキリ写し込む」方向性であるものの、実は当時のフィルムを想定した味付けの仕上がりなので、ハッキリのつもりがハッキリではなくなっている点が「今ドキのカメラで撮った時の強い印象」として受け取られるから、その意味合いで「偏りのある正しさ」と言う当てコトバにも繋がると・・思うのですッ。

そしてそれではイザッその実態表現はどうなるのかと言えば、次のようになります・・・・、

第4世代は「空気層の解像」が主体 vs 第2世代は「空気層を五感で受け取る」
第2世代「湿度・湿気・気温・斜陽の筋感・室内の塵感」を誇張 vs 第4世代は「ほぼ均質」
第2世代「前景誇張型 (中景は曖昧、遠景はベール越し)」vs 第4世代は各距離で明確に表現
第2世代「背景に僅かな空気の揺らぎを残す」vs 第4世代「均質」

・・こんな感じになりますが、ここでの留意事項があり、第2世代は「あくまでも誇張表現」的な写り具合に偏る為、その辺りの捉え方、感受性の反応こそが、実は第4世代派なのか、第2世代派なのかの分かれ目になるように・・当方は今感じ取っています(汗)

逆に言うなら、当方は「自分の眼で今見ているがままに残したい」派なので、それは必然的に各周波数帯で「とにかく均質を狙っている中に、極僅かに恣意的な戦術が働いている第4世代」こそが、自分の好みの写り具合に視えるのですッ。

これらを咀嚼して飲み込むなら「とにかく自分の眼で今見ているがままに写る第4世代」に対して「そのように仕向けられている誇張感を確かに感じ取れる第2世代」と言う解説文にね行き着くのではないでしょうか。

実際の計算数値から捉えると、第2世代は軸外収差が残る為、背景に微かな揺らぎ (曖昧さ) がどうしても纏わり付きます(汗) 一方第4世代は色収差を僅かに残す方向にワザと故意的に仕向けられているものの (前述のフレア制御のとおり)、第2世代は色調として「黄色成分に偏りを持つ」特徴が与えられており、これは当時のフィルムカメラ時代に於けるイエローフィルター的な光線制御を狙っているとも受け取られるのです。

いや、もっと簡単にひと言で述べてほしい・・と言われると、それならと再考した時現れた表現は「第4世代は人の眼が感じ取れないであろう (つまり違和感に繋がる) 空気層は、あくまでも記録しない」のに対し「第2世代は感覚的に見えていないハズなのに、その雰囲気を与えた写りに仕上げてしまう」が故に「脚色が強い」と言う当方のコトバとして完結しています (上手く伝えられずにスミマセン)(汗)

決して第4世代と第2世代の良し悪しを論じているワケではないので、そこは人それぞれの嗜好で (そこに思考を介在させてほしいですが) チョイスするのがヨロシイと・・思うのですョ(笑)

するとここで想定できる「Summicronシリーズ」の入手思考が確定します。第4世代派の人が、第4世代を入手していながら、さらに第2世代を手に入れても、結局撮影に使う頻度は圧倒的に第4世代に集中してしまうと考えられるのです(汗)

これはもちろん逆の第2世代派の人が既に手にする第2世代以外に、第4世代を入手しても同じ経緯を辿ると妄想できます。

その一方で「真に中庸な人」が居るのも間違いないので(笑)、その人にとってはこれら第4世代と第2世代の2本を手に入れることは「Summicronシリーズ」に於いては「一粒で2度美味しい」的な楽しみを手に入れられるとも指摘できそうです(笑) まさにシ~ン別にアッチコッチ取っ替え引っ替え第4世代と第2世代を使い分けるのは、或る意味オスカー・バルナック氏と会話しているような錯覚に陥るかも・・知れませんョ???(笑)

・・いや、その光を狙っているんじゃないんだョ。そっちの光の遮りを撮りたいんだッ。ほら、今まさに光を空気が跨いでいるだろう? 見えないのか???

・・なんて言うオスカー・バルナック氏のつぶやきが聞こえてきそうです (声を知りませんが)(笑)

空気跨ぐ」などと言う表現・・決して芸術家だけの特権ではないのですョ!(笑) きっとあなたにもその感覚が分かると思うのです・・それが第2世代の最大のメリット性ですッ!(祈)

従ってこれらの判断をより慎重に、より的確に掴もうとするなら、否応なくネット上の実写をチェックしまくって、それぞれの世代に於けるケース (シ~ン) の「疑似体験」を積み重ねていくしか方法はないと思いますね・・そういうオールドレンズの楽しみ方だって、あっても良いと思うのですョッ! 撮るだけが命では・・ありません(笑)

・・いろいろ本当にいろいろ難しいですね(涙) 超長文なのにお粗末な内容で、go・men・na・sai

オーバーホールのため解体した後、組み立てていく工程写真を解説を交え掲載していきます。すべて解体したパーツの全景写真です。

↑ここからは完全解体した後に、当方の手により『磨き研磨』・・つまり『DOH』・・を施した各構成パーツを使い、オーバーホールの組立工程を進めていきます。

今までに扱ってきた同じモデルバリエーション「第2世代」は、当然ながら同じ構造と製品設計で造られていますから、完全解体しようが何しようが全ての構成パーツが100%同一なのは当たり前の話です。

・・ところが、そこにちょっとした違いがリアルな現実に現れています(笑)

それが何かと言うと、そもそもこれら内部構造を理解できていなかった過去メンテナンス時の整備者の手により、付け足されてしまった製産時点に含まれていないパーツや、工夫などが判明してしまいます(笑)

要は、そういう整備者と言うのは「バラした時の逆手順でしか組み立てられない整備者」なワケで、当方ではそのような状況を指して「低俗な整備者」と罵っています(笑)

どうしてその位置にそのパーツが「そのカタチで」用意されたのか、そういう事柄について何一つ疑問も考察もできないレベルなので、それは「非常に思考レベルが低い低俗」と言う道理です。

そういう整備者に限って、何とか「らしく」組み上げようとの意気込みが「工夫」に現れてくるから、まさに恐れ入ったものです(笑)・・削ったり切ったり曲げたりと、あらゆる手を尽くして外見上判定を付けられないレベルで組み上げ完成させています(笑)

従ってそこまで突き進むと、まさに芸術レベルに至っていることも稀にあったりして、むしろ当方がそういうヤリ方があるのかと感心してしまうことも何度かありましたね(笑)

然し、そもそもそうやって「製産時点と異なる所為を施す」ことに違和感を感じ得ない、疑念を抱かない、そういう「人間性」こそが最も問題なのではないでしょうか・・ね!(笑)

↑上の写真は当初バラし始めた時に取り外した距離計連動ヘリコイドであり、要は距離環です。もちろんまだ、当方の手による『磨き研磨』の直前・・要は溶剤洗浄した直後の状態です。

すると内部には「空転ヘリコイド格納部」が用意されているのですが、その内壁の一部赤色矢印で指し示している箇所に「反射防止黒色塗料」が既に溶けて滲んでいる様子が確認できます(笑)

もちろんここには「空転ヘリコイド」が格納されますから、当初バラし始めた時には当然ながら潤滑油がビッチリ注入されていたワケですが、黒っぽい色合いの潤滑油だった為、そんな色合いの潤滑油もあるのかと始めはオドロキながら見ていたのですが・・何のことはありません(笑)

・・そこまでして「見てくれの良さに執拗にこだわる整備」を完遂させたいのですョ(笑)

その結果、この「空転ヘリコイド」が重くなろうが、全く気にならないのです(笑)・・そういう人達なのですッ。

↑こちらは光学系前群格納筒の内部を覗き込んで撮影しています。やはり当初バラし始めた時に取り出した光学系を避けて、撮影しています。

すると赤色矢印が指し示している箇所には執拗に着色されていた「反射防止黒色塗料」の一部に何かの痕跡が数点残っているのか分かります (何だか分かりませんが僅かに溶けています)。

またブルー色の矢印が指し示している箇所は「遮光環」部分であり、既に製産時点にメッキ加工 (艶消しではない普通の黒色メッキ加工) が被せられているにも関わらず、その上からやはり「反射防止黒色塗料」を何回か重ね塗りしている結果、一部の塗膜が浮いていたり、粉末状に剥離していたりしています(汗)

一方グリーン色の矢印が指し示している箇所は光学ガラスレンズ「第1群と第2群の格納箇所」の内壁部分なのですが、ご覧のように「ほぼ黒色に近い焦げ茶色」に、経年劣化進行に伴い真鍮材/ブラス材の酸化が進み変質しています(汗)

これは単に黄銅材の本来の色合い「黄金色」から変色しただけの話ではありません。経年劣化進行に伴う酸化/腐食/サビによって変質すると同時に、色合いも「ほぼ黒色に近い焦げ茶色」に変わり表層面に「抵抗/負荷/摩擦が増大している状態」であることを認識するべきですッ。

結局、当初バラし始めた時は、この格納筒から光学系第1群と第2群を抜き出せなかった為「加熱処置」して取り出していますから、おそらく過去メンテナンス時にもこの酸化のままに作業していたであろうことは妄想でき、やはり「加熱処置」しながら取り出したり、格納したりしていたと推測できます(笑)

もちろん当方の今回のオーバーホール/修理作業では、これら格納箇所の内壁部分は完全に『磨き研磨』してしまう為、組み立て時にはそれぞれの光学ガラスレンズの格納は「すんなりスポッと容易に収納される」のは当たり前の話です!(笑)

・・つまり「加熱処置」はバラしている最初だけと言う話になるのですッ。

↑上の写真も当初バラし始めた時に取り出した、光学系第4群の凹メニスカスレンズですが、ご覧のように裏面側コバ端着色が、そこいら中で浮いているのが分かり、ちょっとキモいですね(汗)

しかしヒックリ返して裏面側をチェックすると、普通に着色が終わっているワケで、このような模様は塗膜の表面には一切現れていません。要は「反射防止黒色塗料」の成分が硝材に対して適切ではなく、定着できていない・・状況と指摘できます(笑)

これは「反射防止黒色塗料」を着色した時点で既に表面側からチェックすれば一目瞭然ですから、経年の中でこのように浮き上がった話ではありません(笑)

・・要は整備時に、気にしていなかったのです!(笑)

さらにその時の思考回路まで説明するなら、ガラスに定着する塗料などがそもそも無いので、仕方ないのだと信じ込んでいた・・レベルの人だったことが分かります(笑)

要は疑問も疑念も抱かず、調べることも研究することもせず、安直に自分だけの考えで作業を進めてしまっている整備者・・だから「低俗」なのです(笑)

逆に言うなら、今ドキのYouTubeなどで観られるハウツーものなどを見て、知ったような (分かったような) 気持ちになって、自分で整備している人達が増えている点も大きく影響しているように思いますね(汗)

そのような整備を施したことで、却ってそのオールドレンズの「寿命」を短命化させていることにそもそも本人が気づいていません(汗) 要は「その場限り良ければ、それだけでOK」と言う短絡的、且つ自己中心的な思考だから、結果的に多くのオールドレンズ達の寿命はどんどん縮まっていきます(涙)

確かに器用な人ならすぐにでも整備できるのでしょうが、はたしてその時「真にその整備レベルで適切なのか」まで真剣に考えている人達は・・意外に少ないように思いますね(笑)

これは実際に今までにそう言う業界のプロの方々から支持するメールが着信したり、或いはダイレクトにお褒め頂くメールが届いたりと・・どんなに心強く受け取っているのか計り知れません(涙)

畑違いの分野である医療関係の方々からご指示を頂く「病理医学に相通ずるあなたの研究手法」とか、陶芸家の方から頂いた「素材に対して真に正面から探求心を持つあなたの気概」或いは板金加工業界現役の方から着信した「金属業界で今までに鍛錬した経験が無いのに真摯に臨むその姿勢」とか「金属材を知ろうと努力し、独学で正しく真実に迫っているあなたの努力」などなど、支持や称賛の「御言葉」を拝受するたびに、どれだけ心強く支えになっていたのか、本当に計り知れません(涙)・・ありがとう御座いますッ!(拝)

先日も自動車修理のプロの方から「仕上げを見ても工具の選択、使い方が素晴らしいです」とのお褒めの御言葉を頂戴し、真に恐れ多いことで御座いますね(祈)

実は、このように拡大撮影で写真を撮っていながら「その写真を見ただけでその道のプロの人には全てがモロバレしていた」ことに全く気持ちが向いておらず(汗)、そういうものなのだと今回頂いたメールを拝見して、或る意味独り焦ったりしました(笑)

・・全て見透かされてしまっていたッ!(怖) 何とオソロシイことなのか!(驚)

そういう御言葉がどれだけ当方の支えになっているのか、まさに痛み入りますね、ありがとう御座います!(祈)

↑当初バラし始めた時に撮影した鏡筒の裏側部分であり、赤色矢印が指し示している箇所は「後玉」です。右横に並べているのが光学系後群用の締付環です。

ご覧のように締付環を既に取り外して後玉が露わになっているのに、残念ながらこの個体は何をどう処置しようとも一切光学系後群を取り出せません!(涙)

さらにこの光学系後群の中には、第5群に2枚貼り合わせレンズが組み込まれています(泣)

実は、過去メンテナンス時の整備者も、この光学系後群側の2つの塊を取り出せなかったようで、何かの工具を使って掴んで抜き出そうとした所為の痕跡が、この後玉の外周の金属材にキズとして残っています(汗)

・・つまり、過去メンテナンス時から既に抜き出せなかったことが判明しています(涙)

実際、残念なことに、その2枚貼り合わせレンズである第5群は、その過去メンテナンス時の所為の際「加熱処置」されたようで、その結果熱によって溶け始めてしまった「バルサム剤の浮き」が接着面の外周付近に確認できました(涙)

・・非常に残念ですッ!(悔)

とは言え、そもそもこの第5群の2枚貼り合わせレンズは、黄銅材にモールド一体成型なので、仮に取り出せていたとしても、そのバルサム剤の浮きを一旦剥がして再接着して直すことができませんから、或る意味処置無しと言う話ですッ。

このように何でもかんでも「加熱処置」して金属材の熱膨張を活かせば取り出せる、分解できるとの安直な考え方がそもそも間違っており、扱っているのがオールドレンズである以上「最低限、光学系構成図くらい確認したらどうなのか???」と思ったりしますね(涙)

↑上の写真は以前扱った個体のオーバーホール工程写真からの転載です。ご覧のように光学系後群側第5群第6群の2つのモールド一体成型による組み合わせで、鏡筒の光学系後群格納筒の内部に組み込まれているのが分かります。

何故なら、ご覧のとおり第5群第6群も「ネジ込みのネジ山が存在しない」からです(笑)

つまり第5群の上に第6群が覆いかぶさり、この2つが鏡筒に用意されている光学系後群用格納筒の内部にス~ッと落下していく「落とし込み方式の格納手法」で製品設計されている結果、実はこれら光学ガラスレンズの適正位置での格納を担保するのは「モールド一体成型されている黄銅材の平滑性が命」だったりするのです(祈)

だからこそ、上の写真のように徹底的に当方の手による『磨き研磨』を施しているワケで、これら黄銅材が互いに接触し合うことすら「観察と考察」できていない時点で・・そういうレベルの人達は、決してオールドレンズを整備してはイケナイ人達・・であることを今、当方は語っいます!

まさに今回の個体は (実際に取り出していないので憶測以外の何物でもありませんが) おそらくこれら黄銅材の内外壁に「反射防止黒色塗料」を塗りまくって、ムリヤリ押し込んで鏡筒に格納させてしまったのだと容易に考えられるのですッ。

もちろんその際も「加熱処置」してチンチンに熱くした中でこの2つの塊を格納した為、もしかしたらその時に既にバルサム切れが生じていたのかも知れません(涙)

なお、右横に2つ並べられている環/リング/輪っかは、光学系前群側の第4群凹メニスカスレンズ (前のほうに掲載したコバ端着色が浮いている光学ガラスレンズ) の円形バネと締付環ですが、この「円形バネ」の組み込み方を今回の個体を過去にメンテナンスした整備者はミスっていた為、その影響も受けてコバ端着色が浮いている懸念も残っています。

いずれにしても、今回のオーバーホール/修理工程では、当然ながら「正しい組付け手順に則り、適正に組み込み完了している」次第です (当たり前ですが)。

そんなワケで、本来ご覧のようなモールド一体成型として「単に格納筒内部に、ストンと落とし込みだけで格納している」製品設計なのに、経年劣化進行に伴う酸化/腐食/サビなどを一切除去せずに「加熱処置」だけに頼り続けてメンテナンスを毎回続けているから、いつの日にか「黄銅材同士のカジリ付を生じて取り出せなくなる」次第です(涙)

・・そうやってやがて『製品寿命』を迎えて、オールドレンズは消えていきます(涙)

↑絞りユニットや光学系前後群を格納する鏡筒ですが、前述のとおり光学系後群が抜き出せなかった為、このままの状態で『磨き研磨』を終わらせています。

赤色矢印が指し示している箇所が光学系後群側で、第5群が写っています。ところがグリーン色の矢印で指し示している箇所をチェックすると、また新たな事実が暴露されます(涙)

おそらく光学系後群側の第5群2枚貼り合わせレンズも、後玉の第6群も全て「反射防止黒色塗料」まみれになっていると推測します。さらにおそらく格納筒の内壁まで「反射防止黒色塗料」を着色してしまったのだと考えます。

然し過去メンテナンス時に、この後群側が抜き出せなかった為、おそらくこの方向である「絞りユニット側から、親指でめいっぱいに光学ガラスレンズ押し出そうと何回も試みた」際に、実は酷いことに「溶剤」を少し流し込んだのだと思います(涙)

結果、ご覧のように「反射防止黒色塗料」の一部、特にコバ端限界部分の塗料が親指で強く押した結果「剥がれ落ちている」のが確認できるのです(汗)

・・つまりコバ端着色が不規則に剥がれ落ちている状態のまま、組み込まれているのですッ。

ロクなことをしませんッ!(泣)

結局、流し込んだ溶剤のせいで「反射防止黒色塗料」が僅かに溶け始めてしまい、完全固着にまで至ってしまったのだと考えられます。

そもそも黄銅材同士がダイレクトに接触し合う箇所なので、もうこの状態ではまさに「加熱処置」させ溶剤漬けしながら、これら2つの塊を取り出す以外に処置が無いのですが、前述の通り第5群が2枚貼り合わせレンズなので、そもそも「加熱処置が禁止である部位」であり、真に処置無しと言う状況なのです・・申し訳ございません!(涙)

↑こちらは取り出した光学系前群側の第2群の凹メニスカスレンズ () と、やはり前群側第4群の凹メニスカスレンズ () です。

このの凹メニスカスレンズは、前のほうでコバ端着色の「反射防止黒色塗料」がキモく浮いていたので覚えていると思います。

全て当方の手により「反射防止黒色塗料」を溶剤を使い溶かして剥がした状態を撮っいますが、ご覧のように「鉛筆書きで2桁の数値が記されている」のが分かります。

」の数値が凡そ外国人の筆跡手順に沿っている為、海外整備だった可能性が高くなりますが、実は当時のLeitz/Leicaの製産時点には、このような数値をダイレクトに光学ガラスレンズのコバ端に鉛筆を使うにしても書いたりしていませんッ!(怒)

・・何故なら、この数値2桁が「製造番号の下二桁」だからですッ!(汗)

つまり製産工程のライン上では、凡そ非常に多くの光学メーカーが「製造番号を事前参照して製産ラインを進めていなかった」ハズなのですッ。

何故なら、製造番号固有の個体として製産ラインを進めていた場合、組み上げ後の最終検査で (不具合や検査精度に適合せず) 弾かれてしまった場合の「欠番管理まで行う必要に迫られる」結果、コスト面や合理性、管理面からどのように考えても非効率的でムダなコストを支払う意義に見合わない為、製造番号は「最後に符番されていた」としか考えようがないのです!

・・これが当方の最終結論ですッ!(汗)

このシステムに、光学メーカーの別に関係なく、しかも海外も日本も関係なく、今現在も含めて「製造番号と個体は、都度関連付けされていなかった」と認識しています!

結果、最終検査が終わった個体から順番に製造番号が刻印されている「レンズ銘板」をセットしていき、最後の確認作業を経て化粧箱に梱包されていったと考えていますッ。

従って、上の写真のように「鉛筆で手書きで書き入れたのは、過去メンテナンス時の整備者の仕業」と100%確定できるのですッ!(汗)

・・何故なら、この手書き文字は、光学ガラスレンズの表面から透けて視えるからです!(怒)

どう考えても当時のLeitz/Leicaで、このように透けて見えてしまう所為で鉛筆書きしていたとは、ヒックリ返っても考えられません。

確かに当方ブログの記事の中で「コバ端を経由しての、透過光の錯乱反射 (つまり内面反射) は結像面まで到達し得ない」と、その根拠となる計算数値「光学システム全体の1%~最大値でも5%」から確定しましたが、そうは言っても前玉側方向から覗き込んだ時に、読めないにしても「何かの影が視認できる」程度には見えてしまうのは、いくら何でも製造メーカーはしないと考えます!

・・この思考回路、間違っているでしょうか???

従って、今回のオーバーホール/修理の工程では消しゴムを使い消そうとしましたが、既に化学反応しているようで半分程度しか消えなかった為、コバ端を磨いてこれら手書き文字を除去しています。

・・マジッでロクなことをしませんッ!(怒)

↑ちなみにこの鏡筒の一部にまで2桁の数値がマーキングしてあるので、これはどう考えても過去メンテナンス時の整備者の仕業です!

なお赤色矢印が指し示している箇所が後玉です。ご覧のように高い曲率の突出分が剥き出しなので、キズつけないよう配慮しながら整備を進めていきます(汗)

↑既に当方の手による『磨き研磨』が終わっている為、ピッカピカに光り輝いていますが(笑)、鏡筒 () のグリーン色の矢印の範囲内を、赤色矢印が指し示している箇所に刺さる締付ネジによって「貫通して絞り環と連結する」結果、の「開閉環」が絞り環操作によって回転し、ダイレクトに絞り羽根の開閉動作が行われる仕組みの製品設計なのです。

写真は、以前扱った同じ「第2世代」から「開閉環」写真を転載してきましたが、ご覧のように経年劣化進行に伴う酸化/腐食/サビにより「焦げ茶色」に変質しています。多くの場合でオールドレンズ内部に使われている黄銅材の構成パーツは、このように酸化/腐食/サビで変質しています。

『磨き研磨』の結果、無用な抵抗/負荷/摩擦を低減させて組立られます。

絞り羽根には表裏に「キー」と言う金属製突起棒が打ち込まれており (オールドレンズの中にはキーではなく穴が空いている場合や羽根の場合もある)、その「キー」に役目が備わっており (必ず2種類の役目がある)、製産時点でこの「キー」は垂直状態で打ち込まれています。

位置決めキー
位置決め環」に刺さり絞り羽根の格納位置 (軸として機能する位置) を決めている役目のキー

開閉キー
開閉環」に刺さり絞り環操作に連動して絞り羽根の角度を変化させる役目のキー

位置決め環
絞り羽根の格納位置を確定させる「位置決めキー」が刺さる環/リング/輪っか

開閉環
絞り羽根の開閉角度を制御するために絞り環操作と連動して同時に回転する環

絞り羽根開閉幅
絞り羽根が閉じていく時の開口部の大きさ/広さ/面積を指し、光学系後群側への入射光量を決定づけている

↑光学系前群の第1群 ~ 第4群を順に並べて撮影しています。グリーン色の矢印が指し示している方向は、前玉の露出面側方向を表しています。既に溶剤を使いコバ端着色されていた「反射防止黒色塗料」を完全除去し終わっています。

特に第1群前玉と第3群凸メニスカスレンズの「曲率の湾曲の強さ」がとても分かる写真だと思います(汗)

このように曲率が高かった光学設計の特徴が「第1世代第2世代」(前の方のMTF曲線グラフ参照) との光学設計の特徴であり、同じようにモデルバリエーション一覧表を見ても、その光学系構成図にちゃんと曲率が現れているのが分かりますね。

光学系の各群の光学ガラスレンズをこのようにデジタルノギスを使って実測していくことで、その実測値からトレースして起こした光学系構成図の信憑性も・・担保されていくと言うものです(汗)

↑今度はヒックリ返して裏面側を写真上方向に向けて撮影していますから、グリーン色の矢印が反転している次第です。

↑当時のLeitz/Leica製オールドレンズにとても多く使われている紙環で、もしかした樹脂環かも知れませんが、の第1群前玉用の紙環は「レンズ銘板」と前玉の間に挟まって、光学系内への湿気分の侵入を防ぐ目的と役目で用意されています。

同様の第4群用の紙環も、光学ガラスレンズのコバ端と「円形バネ環」或いは「締付環」との間に挟まれて、同じような目的と役目で使われていますが、過去メンテナンス時の整備者はこの手順をミスっていた為、光路長が逸脱しており「当初バラす前時点の実写確認で、ピント面が甘すぎた」次第です。

現状もちろん適正な光路長に戻った為 (ちゃんと組み込み手順を正した為)、解像感も増しています。

↑さらに光学系第1群前玉と第2群の間に挟まる「前群用シム環 ()」と光学系第4群用の「円形バネ環 ()」です。

先ずのシム環をちゃんとデジタルノギスを使い実測すると「0.18ミリ」と言う厚さの計測値をとった為、例えば酸化トリウムを含有していたアトムレンズ (放射線レンズ)であった第1世代の第1群と第2群との間の空間「空気レンズ層」を決定づける距離は「0.78㎜」と判明しています。

この数値が意味するは「空気レンズ層の厚み」ですが、それはこのシム環の厚みに同値になっていますね(笑)

さらに第2世代のrigidモデルを扱った際に実測できている空間は「1.26㎜」であり「空気レンズ層」の空間距離が「モデルバリエーション変遷の都度、光学設計が変わっている」事実が判明しましたッ!(驚)

第3世代以降は光学系前群が、普通の4群6枚ダブルガウス型光学系である「凸レンズ系2枚貼り合わせレンズ」に変わる結果、このような「空気レンズ層」を含む光学設計を採り入れていませんッ。

また第1世代の酸化トリウム含有モデルから第2世代に変わった際に「酸化トリウムの含有をやめて、新しく開発された新種硝材LAK9 (ドイツSCHOTT製)」も判明している為、その結果で「空気レンズ層」の距離が狭くなっているのに「LAK9」の屈折率の高さ (アッベ数含め) などの辻褄が合致しており、まるで道理が通る話になっている点で、まさに感動的でもありますッ!(祈)

・・こういう部分に納得感を得ずして、なんとしましょうか!(笑)

つまり光学系構成図だけを知るのも十分意義がありますが、そこからさらに追求を深め光学設計を理解しようとした時、そこで必ず突き当たるのが「光学ガラスレンズの硝材そのモノ」なので、その硝材を特定する作業によって初めて、特許出願申請書内に掲示されている仕様諸元値との整合性に到達でき、結果「光学系内を光線がどのように進んでいったのか」と言う光路図を妄想できる地点まで、辿り着くことができるのです!(涙)

今回のこの第2世代の「空気レンズ層」の空間を特定してしまう「0.18㎜の厚み (シム環)」とは、まさにそういう側面の真実を語っている話なのであり、特にこの「Summicronシリーズ」を研究している人達にとり、非常に影響力の大きい実測値であることを・・今語っているのです!

なおのシム環はアルミ合金材で造られていいるものの、過去メンテナンス時の整備者は適切な形状に組み込んでおらず、おそらくこの前玉と第2群の位置でも「微妙に光路長を逸脱していた」ことが憶測できています(汗)

何故なら、光学系第1群前玉は「両凸レンズ」であり、合わせて次に来る第2群は「凹メニスカスレンズ」なので、自ずとこのシム環は「絞りユニット側の方向に向かって斜状に曲がっている形状」であることが100%確定するに、平坦なカタチに仕向けたまま挟んでいた為、その影響を受けていた懸念が捨てきれないのです(汗)

・・要は何もかもいい加減な整備でしか組み上げていなかったことが確実ですね(涙)

オールドレンズを整備するとは、こういう非常に細かい要素にまで細心の注意を払い「観察と考察」に努力して「原理原則」に則り組み立てていかない限り「本来在るべき姿」にはほど遠い仕上がりにしかゴールできないと思いますね(笑)

・・要はそれで整備したつもりになっている「だけの整備」なのだと、今言っているのです!

↑絞りユニットを鏡筒最深部に組み込んだ状態を撮っています。「開閉環」に対してグリーン色の矢印が示す範囲で、ブルー色の矢印に位置に刺さる絞り環との連結用の締付ネジにより、互いに鏡筒を貫通して絞り環に到達する製品設計なのが、上の写真で分かると思います。

従って、当然ながら「絞りユニットの内部に潤滑油など注入しない」のは100%当たり前の話なので、ここでのポイントは「開閉環の表裏面と側面に平滑性が担保されなければイケナイ」のは、至極当然な話なのです(笑)

まさにそのように仕向けて『磨き研磨』の効果が現れている次第で、こういう要素こそが当方の「論理的整備」の醍醐味だったりします(笑)

そもそも真鍮材/ブラス材の鏡筒側にメッキ加工が被せられている中で、このような黄銅材剥き出しの「開閉環」が回転運動する製品設計なのですから、どうしてそのくらい気づかないのでしょうかねぇ~(涙) マジッでイヤになりますョ(汗)

グリースも潤滑油も塗りたくない場所・・とすれば「平滑に動くよう経年の酸化/腐食/サビを取り除くしかない」と、誰が考えても分かると思うのですが(汗)

以前、何処かのサイトで読んだ記憶がありますが「スムーズに動くよう予め違う金属で部品が作られているか、このまま組みたれば良いだけ」のように、確か記載されていたと記憶しています。

モノは言いようで(笑)、なるほどなと思ってしまいましたが、そのように受け取ってしまうのですねぇ~(涙)

金属材が異なるスムーズに動く」と言う式に至ってしまうことに、或る意味脅威を感じましたね(笑) それは確かに同一金属材で互いにダイレクト接触しながら回転運動するのであれば、そこには「カジリ付」と言う低トルクでの金属材同士の融着懸念が現れるのは至極理解できるのですが、それを一足飛してしまい「金属材が違うから必ずスムーズに動く」と言う道理に、即座に結びつけてしまう思考回路が・・怖いですッ!(怖)

・・どうしてその論理が本当に正しいのかと、疑念を抱き確認しなかったのでしょうか???(汗)

真実は「金属材同士の融着を可能な限り防ぐ意味合い」から、異なる金属材を介在させてきているだけなのに、さらにそこに同時進行で「その一方で、金属材表層面の経年劣化進行に伴う酸化/腐食/サビの進行」とは、まるで別次元の話であることを・・そのサイトは全く考慮していません(汗)

つまり酸化/腐食/サビが進むと「表層面の抵抗/負荷/摩擦が増大していく」と言う、遍く金属材の変質という化学変化・・非常に初歩的な基礎なのに・・考察を傾けようとしない、そういう安直で研究心に欠ける人達の手に架かって整備されているオールドレンズ達の存在が、結果的に50年後の『絶滅危惧種』であることを、今さらに決定づけているように思うのですョ!(涙)

実は当方の『DOH』が考案されたその根底には、50年後を見据えた『絶滅危惧種』たる警鐘から、ネット上にブログと言うカタチで告知させていくことで「間違った整備の根絶」に資するとの思いだけでスタートしたのですが、当方の考えが甘っちょろかったのですッ!(恥)

当方独りがあ~だこ~だ大騒ぎしたところで、誰一人感化されずに、誰一人整備者の改心にも至らず、結局は無駄骨だったことに今頃気づいている始末です・・(涙)

しかもそのような環境を助長しているのが皆さんの意識なのですから、もうどうにもなりません。

見てくれの良さに執拗にこだわる整備」で仕上げられた、オールドレンズ達がズラッと並ぶプロショップのガラスケースを見て、割高な価格帯の値札でも喜び勇んで買っていく様子に・・いったいどうして落胆せずに済ませましょうか!(涙)

14年ですョ! 来月で15年になます!(涙) それだけの時間を賭してきたのに「100%時間をムダにしただけ」と言う結末に、あまりにも酷すぎないかと今思い知っている最中なのです。

自分の人生の中で、このような時間をムダにしてしまったリアルな現実に、いったいどうして虚しさ、空虚感に苛まれないと言えましょうか・・(怖)

当方が気力を失い引退を決めた原因が・・それなのです。まるで意味が無かったのです! 15年間も無意味なことにまっしぐらに挑み続けてきたワケで、どんだけアホ丸出しなのかと言う話を、今しています・・・・・・(恥)

従ってこのブログは、その恥晒しの集大成としてここに残し、近い引退を飾るべく次の興味ゴトに赴くが如く前準備している次第です。

↑完成した鏡筒を立てて撮影していますが、グリーン色の矢印のとおり、後玉が出っ張っている為、キズつけないよう配慮してレンズサッカーを活用しています。既に絞り環をセット済みですが、ブルー色の矢印のとおり締付ネジが刺さっているのが分かります。また赤色矢印が指し示している箇所には絞り環用にクリック感を実現させる為の、鋼球ボール用が入る穴が空いているのが分かります。

↑こんな感じで鋼球ボールが入り板バネでクリック感の強さが一意に決まる製品設計です (赤色矢印)。鋼なので、この板バネの反発力は曲げたりして変更することが不可能です (ムリに曲げると破断する)。

従ってこのモデルでのクリック感の強さを微調整することは・・製品設計上不可能です!(汗)

・・これもやはり『論理的整備』の一つですね(汗)

できることと、できないことが、このように厳格な根拠を基にちゃんと説明できるのですッ!

↑光学系前群の光学清掃が終わり組み込み完了したところです。

↑光学系後群は取り外せていないので、残念ながら露出面だけを光学清掃しています(涙)

↑「collapsible (沈胴式) モデル」なので、ご覧のようにスライドする為の孔 (切り欠き/スリット/溝) が両サイドに1本ずつ備わります (赤色矢印)。なおこの箇所にもマーキングの数字が刻まれています (グリーン色の矢印)。

↑このモデルは鏡胴二分割方式の製品設計なので、ここまでで鏡胴「前部」の組み立て工程が完了したことになります。これ以降は鏡胴「後部」の組立工程に移り、要はヘリコイド群の組み込み作業と言うお話ですッ(笑)

距離環用ローレット (滑り止め/真鍮材/ブラス材)
マウント部 (L39マウント規格/真鍮材/ブラス材)
距離計連動ヘリコイド、兼距離指標値環 (ロック用ツマミ装備/ 真鍮材/ブラス材)
空転ヘリコイド用封入環 (黄銅材)
空転ヘリコイド (真鍮材/ブラス材)
光学系後群用締付環 (黄銅材)
スライド筒ロック用爪環 (真鍮材/ブラス材)
直進キー、兼制限キー (黄銅材)
スライド筒用鋼球ボール格納筒 (ステンレス材)

空転ヘリコイドには、内側にスライド筒をスムーズにスライドできるよう「不織布」が貼り付けられています。また両サイドにネジ穴が用意され、そこにスライド筒をスムーズにスライドさせる際に必要な鋼球ボール用の 格納筒がネジ込まれます (グリーン色の矢印の方向にネジ込む)。

なおブルー色の矢印が指し示している箇所が「平滑面」なので、距離環を回す際のトルクを決めている場所がここなのです。

↑ご覧のようにグリーン色の矢印の順番で鋼球ボールが格納筒に入り両サイドにセットされることで、均一な沈胴筒のスライドがスムーズに行えるように組み上げられる製品設計です。

然し、残念ながら今回の個体は「両サイドのうちの片側の鋼球ボールが1個欠品していた」結果、僅かにスライド孔の溝が削れたりしています(涙)

欠品していた鋼球ボールは、⌀ 0.62㎜がオリジナルですが、当方の在庫に在るのは⌀ 0.61㎜なのでそれを使います・・申し訳ございません!(涙)

グリーン色の矢印で指し示している箇所に 空転ヘリコイドが格納され回転するので『磨き研磨』の次に、さらに『平滑研磨』を終わらせています。

空転ヘリコイドを封入したところです。然し赤色矢印で指し示している箇所の不織布が少しハダケており、もしかしたらスライド筒がもう差し込めないかも知れません(汗) 他にグリーン色の矢印で指し示している箇所のように、やはり不織布の繊維がハダケているのが分かります(怖)

直進キー、兼制限キー (赤色矢印) をセットして、グリーン色の矢印が指し示している箇所で無限遠位置での突き当て停止が実現でき、反対側のブルー色の矢印位置で最短撮影距離位置の突き当て停止が可能になる製品設計なのが分かります。

↑本来は、1つ前の工程で最後にローレット (滑り止め) をネジ込んで鏡胴「後部」が完成し、既に完成している鏡胴「前部」のスライド筒を差し込めば完成だったのですが、やはり懸念が現実になってしまい「不織布がハダケた結果、スライド筒が二度と入らなくなったしまった」為、ご覧のように不織布を剥がしています。

不織布は空転ヘリコイドの内壁に接着されていた為、当方にて代替の不織布を用意して貼り付け、スライド筒を差し込みます。

この不織布の形状から、製産時点のオリジナルの不織布だったことが判明しており、一度も代替されていません・・残念です。申し訳ございません!

DOHヘッダー

ここからは完璧なオーバーホール/修理が完了したオールドレンズの写真になります。

↑完璧なオーバーホール/修理が終わっています。ご依頼内容の一つにあった「光学系内の全面に渡るクモリ」は完全除去できています。スカッとクリアに戻りましたが、前述したとおり、後群側は露出面側だけしか光学清掃できておらず、合わせて第5群の2枚貼り合わせレンズには「バルサム切れ」が外周の一部に確認できています(涙)・・申し訳ございません!

《残ってしまった瑕疵内容》
距離環を回した時のトルクが僅かに「重め」の印象
原因は「空転ヘリコイド」ですが、空転ヘリコイドと格納箇所内壁とのダイレクト接触で、既に内壁側に経年に伴う擦れ痕が相当残っています。一部は深く微細に削れているように見えますが、互いが接触している箇所の為、必要以上に『平滑研磨』してしまうと、却って隙間が空いてしまい「寸法公差」を逸脱しかねず、将来的な「カジリ付」誘発の懸念にもなります。

従ってこれ以上は磨けないと言う程度に「平滑研磨」を留めた結果、軽いトルク感にまでは仕上がっていません。申し訳ございません。

絞り環に僅かなガタつきが残っている
これは瑕疵ではなく製品設計上の仕様なので、改善させる為には非常に薄い紙環などを挟む必要がありますが、特にその処置を施した場合絞り羽根が最小絞り値まで閉じる時に重くなる要因になります。その為、製産時点のままであると判断し改善処置を講じていません。申し訳ございません。

光学系後群内にバルサム切れが残っている
そもそも光学系後群を抜き出せていない為、全く処置できていません。申し訳ございません。本来であれば「加熱処置」により抜き出す手法もありますが、やはり第5群が2枚貼り合わせレンズなので、加熱しすぎるとバルサム剤を溶かしてしまいさらに悪化させてしまいます。このような事情から最低限の加熱に留めた結果、取り外すことができませんでした。申し訳ございません。

おそらく過去メンテナンス時に既に「加熱」した結果、バルサム剤が溶け始めてしまい外周に「微細な気泡が現れた」結果、現状に至っていると推測できますが、さらにそれを悪化しかねない為、当方での処置はこれ以上不可能との判定になりました。申し訳ございません。

後玉中心に汚れが残っている
光学系後群の第5群2枚貼り合わせレンズと、第6群後玉の2つの塊を抜き出せない為、そもそも光学清掃できていません。申し訳ございません。貼り合わせレンズを含む為「加熱処置」も最低限に留める必要があり、これ以上の処置が不可能と判断し止めています。申し訳ございません。

↑前玉側方向から光学系内を覗き込んで撮影していますが、赤色矢印で指し示している箇所にバルサム切れが生じているのが分かります。実際はこの第5群の貼り合わせレンズの外周全周に渡って「煮沸した時の微細な気泡が現れている」事実を根拠として、不要な「加熱処置」の結果、バルサム剤が沸騰して泡立ってしまったとの判定に至っています・・非常に残念ですッ!(悔)

↑さらに後群側を取り出せなかった為、後玉の中心部に残る汚れ (赤色矢印) も、内側なので光学清掃できていません(涙)・・申し訳ございません!

↑10枚の絞り羽根もキレイになり、絞り環共々確実に駆動しています。絞り羽根が閉じる際は「完璧に遠景絞りを維持」しながら閉じていきます。

↑塗布したヘリコイドグリースは「黄褐色系グリース」を使い、当方独自のヌメヌメッとしたシットリ感漂う軽めのトルク感で、掴んでいる指の腹に極僅かにチカラを伝えるだけでピント面の前後微動が適うトルクに仕上げられており、抜群の操作性を実現しています(笑)

然しご依頼内容の一つであった「距離環を回すトルクが重い」瑕疵については、当方自身の納得感としては「まだまだ重め」のトルク感にしか改善できませんでした・・申し訳ございません!

その原因は「空転ヘリコイドと格納場所の内壁との接触時に生じてしまった摩耗」の結果であり、その非常に微細に削れてしまった摩耗 (非常に微細な凹凸) をキレイに研磨してしまった場合、実は磨きすぎると「寸法公差」を逸脱してしまい、不必要な隙間/空間が空いた場合に「むしろカジリ付を誘発する揺らぎ現象を招く」ことから、必要以上に研磨できません(涙)

・・これ以上はムリだと言うところで諦めるしかありません、申し訳ございません!

従って、今回のオーバーホール/修理では、本来当方が主体的に執らない「グリースに頼った整備」として、まさにグリースの成分と粘性の効果を期待して使っていますから、完全に納得できていない理由がそこにあります。

・・重ねて申し訳ございません! お詫び致します。

なお、ご報告になりますが、上の写真グリーン色の矢印で指し示している箇所の「ロック用ツマミの台座」部分が、ほんの微かにブルー色の矢印方向に傾いています(泣) その傾きの影響から 距離環用ローレット (滑り止め) の取り外しや、ネジ込みの際に、微かにツマミと平目模様のジャギー部分が一部干渉していたことを、ご報告しておきます。

適正な状態 (つまり製産時点) なら、このツマミは垂直に切り立つ為、ローレット (滑り止め) のジャギーに擦れることはあり得ないのです(汗)

その結果、ロック用ツマミ操作が影響を受けていると考えられ、少々ロック時の感触が硬めの印象を受けますが、下手にこの台座部分にチカラを加えると折れる、或いは亀裂が入る懸念が高い為、今回のオーバーホール/修理では対処できません・・申し訳ございません!

↑絞り環に僅かに残る微細なガタつきは、製品設計上の仕様なので改善不可能です。全ての同型モデルに必ず残る現象ですから、或る意味適正としか判定しようがありません (実際は紙環でも挟めば改善の余地が残るものの、特に最小絞り値側でむしろ重くなる弊害が現れるから)。

また絞り環操作時のクリック感も、すでに絞り値キーと言う溝部分が、経年の摩耗で削れてしまっている為、これも一度削れてしまった金属材の復元は不可能なので処置無しです・・申し訳ございません!

ちなみに光学系の光路長は適正に戻ったので、当初バラす前時点の実写確認時よりも僅かですがピント面の解像感が増しています。それ以外はご期待に添えず、大変申し訳ございませんでした・・お詫び申し上げます。

無限遠位置 (当初バラす前の位置と同じ/ピタリの位置)、光軸 (偏心含む) 確認や絞り羽根の開閉幅 (開口部/入射光量) と絞り環絞り値との整合性を簡易検査具で確認済です。

被写界深度から捉えた時のこのモデルの無限遠位置を計算すると「焦点距離50㎜開放F値f2.0被写体までの距離49m許容錯乱円径0.026㎜」とした時、その計算結果は「前方被写界深度25m後方被写界深度∞m被写界深度∞m」の為、30m辺りのピント面を確認しつつ、以降後方の∞の状況 (特に計算値想定被写体の50m付近) をチェックしながら微調整し仕上げています。

何故なら、相当な遠方だけで無限遠位置を確定させても、肝心な理論値としての被写界深度の前後がズレていれば、それは「光学系の格納位置のズレが残ったまま」だからです(笑)・・その意味で理論値たる被写界深度の前後値を基に実写確認の上、無限遠位置の適正化を判定しています (遠方だけではない)。

逆に言うなら、それは「適正な光路長を確保できたのか」との問いに対する答えでもあるので「理論値を基にした前後被写界深度判定無限遠の三つ巴」でちゃんと実写確認していれば (ピント面の解像度をチェックしていれば) 無限遠合焦していると申し上げても、きっと信じてもらえるのではないかとの企みも含んでいたりします(汗)

・・一言に無限遠位置と述べてもいったいどの距離で検査したのかが不明瞭ですね(笑)

ちなみに被写界深度を基準に捉えて検査するのではなく、純粋に無限遠と呼べる距離から検査するなら「焦点距離 x 2000」なので「100m」になる為、その位置 (判定無限遠位置) でも当然ながら確認済です(笑)

被写界深度
ピントを合わせた部分の前後で、ピントが合っているように見える・・・特定の範囲を指す

従ってピント面の鋭さ感だけを追っても必ずしも光路長が適正とは言い切れず、それはピーク/山の前後動に付随してフリンジ (パープルフリンジブルーフリンジなどの色ズレ) 或いは偏芯が現れていても、それで本当に適正と言えるのかとの言い換えにもなります(汗)

・・だから被写界深度を基準にしつつ、無限遠位置を微調整しながら仕上げているのです(汗)

なおこれら計算値に基づく無限遠位置の確認については、その適正をChatGPTでも確認できています。特に流行りの「人口星に頼った自作コリメーター」で、纏わり付くフリンジの類までキチッと確かめられるのか、光学系の格納位置やバルサム剤の接着量までちゃんと微調整できているのか、そういう疑念が残りますし、最低限人工星コリメーターによる検査は「10m以上」の実効距離が必要になります。

なお撮影時の対角画角としては、計算すると35㎜判フルサイズ36㎜ x 24㎜にて「対角画角46.793°」になります。

↑当方所有RICOHGXRにLMマウント規格のA12レンズユニットを装着し、ライブビューで無限遠位置の確認など行い、微調整して仕上げています。その際使っているのは「Rayqual製変換リング (赤色矢印)」です。無限遠位置は「∞」刻印ピタリの位置でセットしています。
(あくまでも当方での確認環境を明示しているに過ぎません)

↑当レンズによる最短撮影距離1m付近での開放実写です。ピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に「球部分」にしかピントが合っていません (このミニカーはラジコンカーなのでヘッドライトが点灯します)。カメラボディ側オート・ホワイト・バランス設定はOFFです。

各絞り値での「被写界深度の変化」をご確認頂く為に、ワザと故意にピントはミニカーの手前側ヘッドライトの本当に電球部分に合わせています。決して「前ピン」で撮っているワケではありませんし、光学系光学ガラスレンズの格納位置や向きを間違えたりしている結果の描写でもありません (そんな事は組み立て工程の中で当然ながら判明します/簡易検査具で確認もして います)。またフード未装着なので場合によってはフレア気味だったりします。

↑絞り環を回して設定絞り値「f/2.8」で撮影しています。

↑さらに回してf値「f/4」での撮影です。

↑f値は「f/5.6」に上がっています。

↑f値「f/8」になりましたが、絞り羽根の閉じ具合から判定するに、このf値での描写が限界値でしょうか。

↑f値「f/11」ですが、既に絞り羽根が閉じきっている為「回折現象」と「焦点移動」が現れ始めています。

 回折現象
入射光は波動 (波長) なので、光が直進する時に障害物 (ここでは絞り羽根) に遮られると、その背後に回り込む現象を指します。例えば、音が塀の向こう側に届くのも回折現象の影響です。
入射光が絞りユニットを通過する際、絞り羽根の背後 (裏面) に回り込んだ光が撮像素子まで届かなくなる為に解像度やコントラスト低下が発生し、眠い画質に堕ちてしまいます。この現象は、絞り径を小さくする(絞り値を大きくする)ほど顕著に表れる特性があります。

被写界深度
被写体にピントを合わせた部分の前後 (奥行き/手前方向) でギリギリ合焦しているように見える範囲 (ピントが鋭く感じる範囲) を指し、レンズの焦点距離と被写体との実距離、及び設定絞り値との関係で変化する。設定絞り値が小さい (少ない) ほど被写界深度は浅い (狭い) 範囲になり、大きくなるほど被写界深度は深く (広く) なる。

焦点移動
光学ガラスレンズの設計や硝子材に於ける収差、特に球面収差の影響によりピント面の合焦位置から絞り値の変動 (絞り値の増大) に従い位置がズレていく事を指す。

↑最小絞り値「f/16」での撮影です。今回のオーバーホール/修理ご依頼、真にありがとう御座いました。本日厳重梱包の上、クロネコヤマト宅急便にて発送申し上げます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

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